何度かこのブログで触れてきている歯科衛生士不足問題。

今度は歯科衛生士養成学校で起きている「受験生」離れが深刻化してきているそうです。

ここ数年で充足率をみると、100%を下回っているところが確実に増えており、中には、充足率40%以下という危機的な状況にあるケースも20年度で8校見られたそうです。

一般に2年制から3年制に移行したため、受験生から歯科衛生士養成校が敬遠されるようになったと言われています。

教育年度の年限の問題に関しては、「現在の歯科衛生士に対する社会的認知度で、看護師を始めとする他の医療資格と同じ修業年限では、希望者の増加、維持は難しい」との回答があり、3年制なのに、専門学校卒の学歴となることから希望者が集めにくい状況や、高校の教諭や保護者などが3年制の養成校よりも、むしろ4年制の大学を勧める傾向があるのではないかとの見方が示されています。

また、看護学校に比較すると、授業料が著しく高く、保護者の経済的負担も大きいことから、3年制移行によってさらに受験者が減ったことも事実のようです。

具体的な対策として「就業条件(給料だけでなく社会保険など)の整備」「歯科衛生士業務の拡大」「歯科衛生士の職業についての社会に向けたPR」「奨学金の整備による看護学校の学費格差是正」「すでにライセンスを持っている人に対する再研修、再就職の支援」などが挙げられた。このうち、歯科衛生士業務拡大の中には、「歯科衛生士の独立開業を視野に入れた単独業務を可能とすべき」との意見が出ているという記事が出ていました。

3年制になったことによって歯科衛生士VS看護師、歯科衛生士VS4年制大学の競争になっていると考えると、歯科衛生士という仕事が国家資格として、どれだけ社会に貢献でき、尊い仕事かということを、歯科業界でPRする必要性が出てきているといえます。また、歯科衛生士の仕事が、先進国の予防中心の歯科に追いつくためにも、歯科業界全体の治療中心から予防中心への変革の上で、最も大切な役割を果たし、いかに日本全体の社会に貢献できるかを示す必要性があるといえます。

歯科衛生士を日本がいかに必要としているのかを伝えれるように、当社でも様々な提案をしていきたいと考えております。


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